もっとディープなニューヨーク情報

logo

2017年 05月 30日

Motoatsu Sakuri, President, Japan Society

(c)Ken Levinson

来月14日開催
NY倫理友の会
「春のランチョン」ゲストスピーカー

 NPOだからこそできること
信念に基づき改革に挑む

ニューヨーク倫理友の会(理事長・リンゼイ芥川笑子)主催の「春のランチョン」(5月14日)にゲストスピーカーとして出演する櫻井本篤氏。2006年、米国三菱商事社長から在ニューヨーク総領事・大使に就任し、初の民間出身の総領事となった。09年からは、歴代米国人が勤めてきたポストであるジャパン・ソサエティー(JS)理事長に日本人として初めて就任。これまで二度も「初」のポストを務め、前例のない中でも挑戦を続けてきた櫻井氏にあらためてお話を伺った。
◇ ◇ ◇
櫻井氏の米国生活は1978年、世界銀行のワシントンDC本部に着任した時に始まり、約30年になる。 在ニューヨーク総領事・大使時代は、長い米国生活の中でも他の時期と違う体験ができたと振り返る。「大使になったことでさまざまな方にお会いでき、会社生活をしていたら会えなかったような方々と触れ合えました。たくさんの出会いがあった時期でした」
民間出身の櫻井氏にとって総領事としての仕事は、驚きを覚えることも多かった。たとえ小さな改革であっても先例のない事柄を実行するのは困難を伴ったが「変革によって利用者である日本人の皆さんが喜んでくれたという体験をすると、自ら改良できる点を見つけ、提案していくようになっていくのです。人間って面白いものですね」
日米の友好親善と文化交流を目的に1907年に創立、100年を超える歴史あるNPO法人「ジャパン・ソサエティー」理事長に就任したのは、リーマン・ショック後。大幅赤字に転落していた同団体を黒字に戻すことに注力した。
「赤字の時期に就任したのは、今考えれば、良かったのですよ」と櫻井氏は語る。ジャパン・ソサエティーは企業ではない。誰をターゲットに何を行っていくのかが曖昧になる可能性があり、目標・理想の姿の数値化も難しい。「黒字の時期に就任していたら、もっと迷っていたはずです。赤字の時期だったからこそ、まずは黒字回復を目標に走ってこられました。黒字に戻った今が、『さて、これからどうする』という次の目標を作る時期です」と意欲を見せる。
「政府でなく、NPOのジャパン・ソサエティーだからこそ、できることはもっとあるはずだ」という信念のもと、まずは予算を1年計画から5年に切り替えた。主催するイベントにも人種、主義主張を問わず、講師を招いた多様なものが増えた。理事会では75%が米国人で、個人会員も80%が米国人、理事長も櫻井氏以前は全員が米国人であった「米国的で」「米国の常識に基づいて行動する」団体として、日本と米国のために、また世界のために何ができるのか―。「あと3年やることになりましたから、もっとさまざまなことを取り入れられそうでうです」と話す。柔らかい口調だが、その言葉には前向きな意志が感じられる。櫻井氏の“改革”はさらに続いていくだろう。
◇ ◇ ◇
■ニューヨーク倫理友の会「春のランチョン」
【日時】5月14日(木)午前11時半〜午後2時半
【会場】新橋レストラン
【場所】7 E 48th St(bet Madison & 5 Ave)
【参加費】会員45ドル、非会員55ドル※「Friends of Rinri Kenkyusyo」宛にチェックを郵送
(郵送先:Friends of RINRI 28 W 44th St, Suite 1622, New York, NY 10036)
【問い合わせ】212-869-1922(火・木のみ)

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年4月25日号掲載)


「むさび展」開催

第3回武蔵野美術大学校友会アメリカ支部 武蔵野美術大学は2009年に創立80年を迎え、米国に在住する卒業生や大学の交流を図るため、ニューヨークにアメリカ支部が開設された。12年に設立され、今回が3回目で支部展の開催となる […...
田村麻子

〈ピープル〉ソプラノ歌手 田村麻子さん

「歌っていいな、と思っていただけたら」 11月10日、NY倫理友の会総会で歌声披露 たむら・あさこ ソプラノ歌手 東京藝術大学大学院修士課程修了。ニューヨーク・マネス音楽院首席卒業。2002年「3大テノール・コンサート」 […...
Ohana ArtsのExecutive & Co-Artistic Director and Co-Founderのジェニー・タイラさん(右)とCo-Artistic Director & Co-Founderのローリー・ルビンさん

「原爆の子の像」のモデルとなった少女のミュージカル、NYで公演

音楽通じ世界に「平和」の大切さを広げたい 〈インタビュー〉ディレクター ジェニー・タイラさんに聞く 「ピース・オン・ユア・ウィングス」9月9日・10日公演   オバマ米大統領訪問の記憶も新しく、今月6日に原爆の […...

〈ピープル〉「映画撮影の本場、ハリウッドへ」

文化庁新進芸術家海外研修制度フェローで来春、米国へ 映画撮影監督 定者如文さん   芸術家の間ではよく知られた国費による芸術家派遣制度が日本にある。文化庁の「新進芸術家海外研修制度」だ。この制度を利用して自らの […...
ジャパン・ソサエティー

女児の健康と幸せを願う「ひな祭りを祝おう」を開催

「桃の節句」にちなんだファミリー・プログラム ジャパン・ソサエティー(JS)は3月6日(日)、女児の健康と幸せを願う「桃の節句」にちなんだファミリー・プログラム「ひな祭りを祝おう」を開催する。 会場には伝統的な五段と七段 […...

〈ピープル〉アートディレクター 澤入優介さん

「スキルを向上させつつ恩返しがしたい」 グローバル企業を相手に活躍 「趣味が仕事なんです」と笑顔を見せる澤入優介さん。ニューヨークで有名企業を相手に、デザインからブランディング、ウェブディレクションまで幅広く手掛け、目ま […...

〈インタビュー〉ビオラ奏者、バイオリン教師 福田千尋さん

〝子供たちの人生助けていく宝〟バイオリン通じ教えたい マンハッタンでバイオリン教室主宰 「ニューヨークで子育て中の家族のための日本語バイオリン教室」というキャッチフレーズでマンハッタンでバイオリン教室を主宰している福田千 […...

〈ピープル〉日本、米国、アジアで“作品”残す 建築デザイナー 佐藤タカヒロさん

日本生まれのデザイン、NYから世界へ 日本を飛び出し、ニューヨークへ渡るアーティストたちは多い。しかしそこから夢を実現することは、決してやさしいことではない。日本、ニューヨーク、そして世界の街に、一つ一つ自分の“作品”を […...

〈インタビュー〉映画監督 加藤直輝 氏 映画「2045 Carnival Folklore」シアトル国際映画祭で上映

映像と音響の「体験」で国境を超えたい 米国最大の映画祭の一つ、シアトル国際映画祭(SIFF)に「2045 Carnival Folklore」が出品される。同作品は「アブラクサスの祭」で知られる加藤直輝監督の最新SF映画 […...

〈インタビュー〉ジャパン・ソサエティー理事長 櫻井本篤氏に聞く

来月14日開催 NY倫理友の会 「春のランチョン」ゲストスピーカー  NPOだからこそできること 信念に基づき改革に挑む ニューヨーク倫理友の会(理事長・リンゼイ芥川笑子)主催の「春のランチョン」(5月14日)にゲストス […...